七人の侍感想+その他日記

今日は日曜日だから、友達とお喋りしながら漫画を描いたり、代々木公園でくつろいだり、久しぶりに魚べい(回転寿司)にも行った。
その後映画とかアニメでも見るかということになってジャイアントロボ全部と若おかみは小学生と七人の侍を借りた。

代々木公園が代々木駅の近くにあると思っていて実際は原宿の近くにあって、その間ずっと歩いた。

代々木公園はとても居心地が良くて、恋人や他の友達とももっと何回も来たいと思った。冬に青いイルミネーションがあるらしい。見たい。

七人の侍の感想書く前に、今日の締めとして、やっぱり新刊のことしか頭にない。七人の侍ジャイアントロボがめちゃくちゃ面白いの事前に知ってるから、絶対新刊の面白さで負けたくないなという意識で七人の侍見てしまった。新刊はもう書き終わってるから何見ても内容は変わらないんだけどやっぱり新刊のことしか考えてなかった。

色んな人に大事にされる漫画を作りたいという気持ちしかない。
絶対面白いもの作りたいからな。話が前に進まないよ。



七人の侍というタイトルも黒澤明も当然知っていて、期待はかなり大きかった。初めての黒澤明、初めての七人の侍なので。スピルバーグが映画を撮る前に必ず七人の侍を観るのも何回も人から聞いている。
その期待の大きさからすると、私個人的には星5点満点中4.5点くらいだった。事前の期待が大きすぎたと思う。日本栄華の最高傑作だから、(私は天井桟敷の人々が大好きなんだけど)天井桟敷と同じくらいか、それ以上に感動するものだと思っていた。

私は日本史を知らないしそれで時代劇が苦手なので、友達に要所要所で百姓と侍の在り方の違いとか、精神性とか、シーンの意味をかなり細かく解説してもらいながら観た。

訛りが強くて何言ってるのか半分聞き取れない時でも表情と身振りでシーンの意味が分かるのはやっぱり世界に通用するんだから当然良くて、外国人になって日本の映画を見ているような感覚で面白かった。

他にもどんどん個人的な感想を書いていくと、

主役となる七人の侍のキャラクターの分かりやすさと魅力がストーリーから自然と浮かび上がってきて、ちゃんと個性があって、面白い。人物の立ち位置に説得力があったと思う。

栄華の普遍的なバリエーション豊かな面白さを3時間にぎっちり詰め込んでいて、シンプルなシナリオなのに見ごたえがあった。

いや、なんか私が書きたい感想はそういうのじゃない…。全部自明なことだ…。この映画は世界が認めてるんだから別にそういうのは書かなくていい…。

正直に言ってしまえば、退屈なシーンも意外と結構あった。特に後半の、合戦中に百姓たちが野武士を竹槍で殺していくシーンは冗長に感じた。それ以外には、やっぱり好みなんだろうけど合戦の準備を着々と勧めていくシーンは、これはこれから起こる戦いを盛り上げるための前フリなんだと分かっていても、どうしても地味に感じてしまって、集中力が切れるシーンがあったりした。

それでも時代劇好きじゃないのに最後までほぼ飽きることなくずっとスクリーンの中の世界に入り込む事ができたのはやっばりただの映画じゃないんだというのを肌で感じた。

それでそれで、私も七人の侍が面白かったらちゃっかり面白い部分を(作品を面白くする技術を)盗もうと企んでいたわけだけど、一回見ただけでそう安安と盗めるような代物ではなかった。当たり前なんだけど。

例えば、リーダーの最初の侍の策が巧妙で、これは!と思うようなものだったらとか。見たことないような造形の人物が出てきて驚いたら。合戦の描かれ方が特徴的だったら。そういう特徴的なものがもっとあるのかなという安直な期待をしていた部分が正直あって、というかそういう作品が私は好きで、嬉々としていたのかもしれない。

そういうかなり即席的な面白さといえば、最後の決戦の凄まじさくらいしか記憶に残っていない。

そんな浅い作品ではなかったんだと素直に今は諦めた。自分の底も浅い。

(でもいきなり侍に殴りかかって相手の力量を確かめようとするとか、武士や百姓の独自の価値観や倫理観は素直に楽しめたと思う)

面白かったのに何も面白さのレシピを理解できなかったのが単純に悔しいからまた何度でも気が向いた時に見直そうと思う。今のところ他の黒澤映画には興味は湧いていない。

気を抜いてたらエルトポとかの方が何度も見てしまう。

いまいち七人の侍を見たという事実が経験になったのかなってないのか自分でもよくわからないままこの感想は終わり。