2020年に作った詩

■メガジャックポッドの蜜
 
旅は来ず 旅は来ず
重複剤に嘆きを聞き 凪き凪を聞き
鋭利な心と豊かな薄命を オ・イー
遊ばせた奴隷蝶の落ちる羽ばたき
FREAK社が回す 虚構の船団の商流
五芒星の中心に星を示し 六匹の雨の虫
まだ柔らかな花弁のような命は汲む
「恐れを知ることのないことだ」
命は汲む
廃棄されたメガジャックポッドの蜜
動かせば旅は 芽吹く森の夜が明く ヨガアク 世は悪
巨大なゴミは宇宙の隅で種となり ジャンクシュートの得点へ
石版に刻まれた甘美なる平面の夢へと導く
より多くのカードを切り
より多くのスイッチを押せ
座すアナザー影はエデン君よいない君のチェス船を贈るよ
終わりに歌う楽譜置く ガクフオク
晩年と 深淵の 谷はあまりにも遠く思う 喋りながら 歩きながら
旅は来ず 旅は来ず
妖精は二匹に増えた
 
 
 
 
 
■二重性コジンの死都
 
今回の二重性コジンの死都を
 
雷鳴轟く赤子産み達の荒れ狂う昨日よ
僕らの中に生まれ僕らの中に生きた君の終わりの踊りの
群衆を散らして花を散らして声は君を孕む
登山下山登山 私はまた見えぬうちに孤独は君を孕む
段々と膨らむ孤独の渦のカブトガニ育成キット
みるみるうちに置いていかれるここは成長のスピア
徐々に孤独フィート君孕む声や夢やありもしない自我
暖かな恐慌 サスペンスは歓迎
エンドミルでフルミームな降る夜の大イソギンチャク
沈む沈む恐怖感情の解放された新たなエピソード中枢
鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉君を孕む
鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉鶏肉焼けば
付け焼き刃など到底不可能な一瞬間の舌下にて
滑舌が無限に良くなる無限に冴えた無限の決闘は魂を孕む
孕み続ける細胞より固まり銃声良かれ脱水良かれ絶命よかれ
夢にまで見た少女たちの氷の歴史
皇女よ
 
 
 
 
 
■風呂場で
 
数少なに 撚(よ)り 振り解き 時に
 
振り向き 戻し また縫い 繕う
 
掌を空に向け 魂を測量し その重みには
 
死にかけの雛の 命の最後の火も
 
真っ青に焦がして ここに来ては
 
行き止まりに 背中もたれて
 
刺すような正午の 懺悔の光
 
何一つ恥じることはないと
 
固有の神に あっさりと吐く
 
 
 
 
 
 
■ワープリング
 
虹色じゃなくても 透明じゃなくても
 
黙って祈ってる 僕の翼は秘められた距離
 
僕に届くよ 君の孤独が
 
神さえ届かない圧縮速度を
 
ベランダに銃口を向ける
 
見えなくなってもそこにある
 
何も見ていない君の瞳が
 
綻び縫う程の夜の虫の軌道で
 
簡単なんだよこんなの
 
追いかけてね それが氷でも
 
打ち破るための呪縛があるか
 
 
 
 
 
■異聞録
 
胃の襞(ひだ)の民が見送る火星 宇宙飛行士の素足に這う地
隆起するドッキドキのクレーターに 激しくナードな白昼夢
崖から身を投げて放棄星 猫さえ喋る絶好の
太陽は二人の巫女を二進数で操作する 舞は野
王座惑星が光を遮る 奴隷を買えば順調 人間電池のメモリも盗む
ゴミの山 罪の山 人は人として蛹の中で死んでいく
記憶を天に向け描画せよ まだ隠されたままで使える荷物
地獄を駆ると 因果の捻れが知識を支え 裁判官を侮辱する
逆さまに登る川 死んだ思考の残骸が 上へと溢れていく
落ちる故に浮かぶ 電子生物に働く重力は公平に作用する
その向こう側に見えるか 違法に建築されたグリッドの壁が
その中に人の命もあるだろう 魂も業も母なる根源もあるだろう
気が付けばここは 悪魔達の卒業アルバム
 
 
 
 
■意識無い海 産み出すと
 
表層のアンソロジー定期的に定形的に捨て
意識無い海意識無い海 裸体
漏洩怖い史漏洩怖い史 履帯
得体知れぬ看護師の正体 右手に肖像を頂戴
 
DCD DCD 形態は等価の自負
自衛ピグミー自衛ピグミー
キミ押し込めるキミ即ち直ちに休載
 
鳥たちは常に盲目的に 次の島を目指した
足りない話のオチも 次の島を目指した
手紙に書く連号 変更に 怖じず
 
輪郭無い海輪郭無い海 追わずに叫べよ
SOSと SOSと
 
新たな大陸の切れ端 次の島を目指した
食べ残した脂身 次の島を目指した
 
これらに呪術はない
 
 
 
 
 
■都型ウィルスの空中分解(みやこがたういるすのくうちゅうぶんかい)
 
僕は私として十分に実ったと言っていいのか自問する、胸の谷間に
学び舎の裏のレイヤーは学び舎型に切り抜かれ、
ああ、あの裏側の天気を僕が知る日は来ない
散々ばら撒かれた僕と同じ故郷を持つ虫の種
僕と同じ母を持つ同じ娘顔手足鼻明日の話もしている頃だ
30分前から、僕は根源へと至る夢
 
線の上を移動する悪魔の脳に空いた幾千の穴の中に同時に落ちていく
悪魔はゼロ次元であり一つも面を持たない貧しい貧しい
迫りくる悪魔のような色をしている
傷口を何度も触り確かめるのは生きてる証明じゃなくて僅かなノイズだ
無い傷口触ったさ
汽笛すらないことに驚かない他人ではない人形
見つめ合うことをしながら横目で見ることができる動物悪魔
線は線と線 昨日郵便局に手渡した僕の言葉が九州に吸収されたのだ
こんなにも回りくどい文章題を出すなんて、とても結婚している
とてもよく結婚するので、あんなに遠くから来る踏切の音を見送る
この国もまだ他人ではない
春の風に拐われた七つの君よ、君の娘のお母さんよ
蛆、嫌いですか
 
わざと変な踊りを踊るのは、わざと変な踊りを踊りたかったのかな
結婚がここへ来るまでに辿った道を、麻薬犬が通過する
春なのに綺麗だ、あんなにばら撒かれた僕と同じ虫の種があんなにもレイヤーの裏側で妹をレイプしていても、ここに?呼べるのかい
 
30分前から、僕はここを抱えているんだ、他人ではない
はっきりと覚えていることを一つだけ思い出すとしたら子猫の記憶が良くて、子猫は子供の頃からずっと見てきた、ここに来るまでの道を犬よりも悪魔よりも正しく巻き戻ることができるよ、それは神様だから
蛆、嫌いですか
飛び上がった猫が空中で腐敗して、地面に届く頃にはすっかり蛆湧いてて、あの線から線へ、線と線の間のことで、次の戦争が始まる
 
 
 
 
 
 
息を呑んで運転 カリフォルニアの角で
猫も安全運転 管理会社の隅々まで
貸し出す橋 愛嬌で越境 鉄橋の隅々まで
外国旗はいらない 許さないで 辺境へ
 
新しいパンケーキ焼くからね 仕上がり見てきて
張る線とすれば栓をする廃炉 誰もかもが空く
餌場に集合する金魚のダンスのお向かいさん
雨天決行の攻撃命令を無視して朝食結構作る
 
会議は成り立たない プラカードにそう縫った
アスファルトの硬さを教えてくれよ くれよ米を
錠剤と錠剤とを呼ぶ符号がここで破ったんだ
機雷に結ぶケーブルでは死なず
 
 
 
 
 
 
■1
 
東の窓から吹き込む光のあぶくの粉 麦 揺れている
 
すっとお腹撫でて 報せの丘ゆるやかにぬかるむ
 
生ハム付きの穴たちで呼吸する夜空の口もと
 
各(かく)膨らみには魂 灯ります
 
戦士の理論で村々豊かになる 理性ヶ丘を駆けていけば
 
テーブル裏返して寒いこと思い出せ 積もる帽子
 
ネオンのびゃんびゃん闊歩する街 金の馬の誇り
 
星を買う心の小人 コロナでデュエルしている
 
 
 
 
 
■2
 
雨リカ人生ぺったんぽっこ ぷるるんごっこ
 
標高 7千万メートル ハートの誤謬(ごびゅう)
 
停止してからお別れするように何度もお願いした
 
アルファベットの形ごとに登校する
アルファベットの形の通学路にそれぞれ人いる
 
亀追いかけて 亀追いかけて 転んだら
転んだ時に亀押しつぶして 押し出された亀の中身が
歯磨き粉みたいにゴールしたんや
 
今では証拠探しの身
 
 
 
 
■3
 
勝手にコラージュしてみ 大きめに切って
 
優柔不断でいそいで鉄砲撃ってみ
 
証言してみ 撃ってませんって
 
ほうき星、探してみ
 
ちょっと眼鏡貸してみ(鳥)
 
廊下通るみたいに猫みたいに生きて死んでみ
 
天井に手をついて、身長刻んだ柱、裏切ってみ
 
 
 
 
 
■プライマリー・アクシデント
 
ここは地球の角に立ち、三つの世界の起こりに見る、各膨らみに魂灯る。
 
1 罪のレイヤー
曲がり角曲がったら、太い常識管の中の正常値ワイヤーが何本もダークな影により急遽上書きされて破損する。破損した車体のグーグルマップに何回も謝罪の種をダウンロードして、弾力性のある青系の人影が一斉に降りかかる炎の下敷きになる。人が生み出したのは黄色い、君を罰と呼ぶ青銅器のようなイマジナリティなゴーストであった。
報せの結晶を各々の車輪に一つずつサーブする。
 
2 石のレイヤー
曲がり角曲がったら、3番のゲートから出た鉄球が1番のゲートに運ばれる途中で割り込むバグの分断。最も中立的で警官の視野の中で時間が巻き戻っているために、新たに血のシークバーが貸与される。石はシークバーに合わせて踊るかのような人生に目覚めさせられ、踊らされ、付き合わされている。自由自在の逆が君を許すよ。
 
3 肉のレイヤー
曲がり角曲がったら、バラバラになって、罪とか石とか肉とかよく見えるように僕の命は三原色の赤で示される。ひっくり返った内臓の回数だけ後ろに進める。赤。赤。赤。赤。赤。赤。赤。車輪だけ。折れる論理的な部品の進む方向に違和感を発する者なし。意識する者なし。知る者なし。神以外。ここで三人になれという命令を受け止める器官もスルーしたままで三人になっている。
 
「飛沫の開発者は粘土を溶かす、軌道に汽車を走らせて」
「回転していないウニ(一時停止)の美しい泡」
「シャイニーシャイニー」
「沈まない豚色の太陽」
「競売にかけられた肉の持ち主のようだ」
「廃焼肉」
 
「美しい君の宇宙船の曲線」
「山頂から落ちたダイバー装置の瞳」
「愛と呼ばれた液体の染み込んだガーゼ」
「踊る影の群れ」
 
「ホルマリン漬けにされた羽ばたき」
「睡眠呪詛のシッソウ」
「横にずらすタイプの自殺」
「新聞を地図として」
「埋められた猫の食欲」
 
 
4 沈黙のレイヤー
黒。それ以外。
 
 
 
 
 
 
身籠らず広げよ 魔剣の回路 引き取らず歩めよ 有病の咳路
芳しく擡げよ 明敏なる懊悩 即座に捉えよ 不可能の孤児よ
靡く千里の丘に
 
 
 
 
 
■ピアノ
 
子供はいますか 愛していますか
その子供ってどこから来て 今は何処に駆け上っ
ていったのか ここからよく見えています
止まれ 石のように 時よ 東を向いたまま
止まれ ピアノ とても早く 山はここにある
 
静かなものですね とても静かな森みたいな影のように
 
移ろう医者と医者の間を 患者たちが霧の中
UFOを呼ぶ屋上の中 声の中 ここからよく見えています
光はどこか戸惑ったまま遠くへ
パレットに 涙置かれて
 
 
 
 
 
■練習詩
 
膝が逆に回転して大泣きするんだ。
お前今年もおもちゃだったらしい。
虹の見える広場に帰れなくなった。
 
 
 
 
 
■閉園
 
遊園地にずっと
いつまでも
言葉の傘を忘れよう
降った雨が乾かないように
疲れないように
優しさや美しさを
標本にして
世界も終わる
 
少女の瞳に占う明日のメニューを
いつまでも
いつまでも
子供のままでいて欲しい
 
私達のお気に入りの遊園地は閉園してしまったね
たまには閉園も悪くないよねって
今だったら言えるかな
閉園した世界は少女のままだから
 
ただ古くなっただけの服を
ただ古くなっただけで捨てたくないよ
 
私達はお互いを削ぎ落とした
思い出の欠片は今でも高く売れるかな
 
 
 
 
■大人と親友
 
過去に数十万 ビニール製の祈りの滝
母の面影に見る 符号のissueを
親友よ 親友よ 首撮らせる 頬の路地に
逃げ惑う焼香 予告は尚も晴れ
手繰り寄せる糸くずの10
愛に来る絶望 服着る腐敗 悪臭に沁み 閉じて
大人だけが見せる色 大人だけが落とす影
大人だけが聴かぬ声 大人だけが知らぬ国
自滅とした色の形に似せた 幼き己の稚さに
春呼ばわりで 兎狩られ 散る印
いざ片付ける 撮らせ首だけ
 
 
 
 
 
無限に伸びる腕の無限に伸びる先には無限に指輪がはめられ
無限に跳躍 無限に徘徊 無限に落ちていく無限の子供たち
無尽蔵な銃弾の無限の軌道を無限に掴んで束ねる無限の腕
無限に未来を見通し無限に居座る無限に在るだけ
 
 
 
 
 
■人違い
 
人違い
 
少し強い風、迷惑
 
名前のないオレンジ
 
リンク切れ
 
家族の画像
 
トンボ羊の事件
 
mp3
 
豪遊
 
傷つけられた爪
 
名札を返して
 
求められた式
 
 
ダンボールのお金
 
数字しか見えない
 
余白あ余白い余白し余白て余白る余白
 
銀行と瞼を閉じて
 
しゃっくり牛
 
丁寧なホワイト
 
 
 
 
■12時
 
プルタブに指引っ掛けて凍るほど待たされた黄金を喉で揺さぶろうと
 
銀の塔の見張りを酔い止めの薬で説き伏せて12時
 
豪華絢爛というラベルの貼られた日常の片隅
 
二人とも今日のことで真っ白になった、夏のような蝉だった
 
青く腐った愛と希望の膨らみを、丸い記憶で少しずつ叶えていく
 
ああこの時だ、この時に始まっては終わっていく、一瞬を飲み干し
 
味わうことはきっと見つめることだね、と、笑いながら蹴る
 
虹の原理は枯れました、空の中で、それとも海底、それとも耳の穴
 
荘厳なる虚無がやっているディスプレイのそのまた奥の反対側で
 
えくぼ増やしてんだ
 
 
 
 
■透明人間
 
古臭い装置が錆び付いている、焦げた匂いに飽き飽きしてる
ありふれた発想がもう川にさえ流れていない、ゴミのない綺麗な川さ
古い動物は姿を消して、老人は街を徘徊しない
いくら薄汚れてもその汚れが輝かない、時が経っても、永遠は来ない
 
愛に歌ってもいいんだよ、窮屈で退屈で、押しつぶされちゃっても
愛に歌ってもいいんだよ、今言えるなら、それはきっと新しくて
愛に歌ってもいいんだよ、叶えたいと思っているのに何故消しちゃうの
愛に歌ってもいいんだよ、正直で真っ直ぐで、卑怯者のやることじゃない
 
どうして嘘ばかり信じてしまうのだろう
どうして目を見て話せないのだろう
 
天国にある僕たちの古い体は、地獄の底で繋がっているのに
地上を渡る僕たちの細い指は、未来へと続いているはずなのに
 
さあ今透き通ろう、君を見せる光の方へ
さあ今輝き放とう、君を開く瞳の方へ
 
新しい体が心を待っている
 
 
 
 
■金炭
 
有冥に 琴の穂 6 division 汚風楼 置く脳 丘に三度の金炭
 
蟻星 呆気に吊った道 琴の穂 億反る 王形除夜 鶴機 鶴機
 
equal 珈琲称賛 灰縁 夢 夢 夢 積もる金炭 航海雲 牧草
 
嬉々とする 循環 尾に住まい 統合を図る 斑 斑 点 点
 
夜号 8 夜融号 71 立てる 魔接工害瞬退都 eda 勃興
 
 
 
 
■透明人間2
 
街に透明人間がやってきた
彼は不透明になりたかった
バケツ一杯のペンキを被って
虹色男と呼ばれたよ
 
 
虹色になった透明人間は
愛を知りたくて女と寝たよ
探せば探すほど見えなくなる愛が
心に空気を注射した
 
 
どうして人の目を見て話せないんだろう
何の為にこの身体があるんだろう
 
 
僕たちの心と体は
未来と地獄で繋がっているはずなのに
 
さあ今透き通ろう、君を見せる光の方へ
さあ今輝き放とう、君を開く瞳の方へ
 
新しい体が心を待っている
 
 
 
 
 
手を引く影の 思い思いの 肩の力 抑揚に足りる胸まで温く
切っ先光る 消毒した幽霊
 
 
 
 
 
 
まどろむ稲穂を叩いて、
砂金や流川やサラサラとした野菜仕立ての血液を飲むのとよく似た、
寝ぼけドラキュラの炭酸入り後悔的に、
川を下る恐ろしいほど好青年の汗のカクテル
 
右の頬の引きつり、ずっとずっと小さな妖精に筋肉を持ち上げられてんのかい、目をやっちゃってるねぇ
 
前世の記憶をピザの生地みたいに薄く薄く味わっていく子供子供と呼ぶ円盤の上に針落として近所迷惑で恋がみきみきと明日という光源を目指す
 
オーッ大海。オーッ鎮静。気まぐれシェフのドキドキ家庭内暴力
毛布くるまりの我が子持ち上げて、耳舐めて、サラダとする
 
ガパ、ガパ、家の裏側をザラザラとした雫が往く
今日も兎たちはオーッ大海
 
ピクニックは雨天決行の呼吸という
 
 
 
 
■白い膝
 
今日の終わりが染み付いて濁る カーテンの隙間の庭には
 
打ち上げられた浜 確かに踏んだ 2トンの膝の重なり
 
最後の一息をキャンバスに吹いて 閉じる 煌々と
 
節電の予兆なくて堂々降る 確かなこの世界の大気へと
 
我らから流れ出る時間の粒が大海へ 帰るよ今日は
 
また呼ぶ声がする港 島々 青々 白い貝に眠る
 
 
 
 
 
クジラの大群を追いかけて
 
 
 
 
仮題MOTHERの計画発足を記念して、MOTHERに寄せて音と感情による詩を未来の自分に贈ります、過去の自分より
意味にならないように気をつけて
 
ラララララお子さん語述べ継ぐ滝形ある異なること持つ多くオークのおんぶり星星ホーク毛頭ほす要素トチドンるり論んつかぬむ事に誇示し都市と振動能力本懐刀身取っ手申しと運方法論論突進
 
お婿オムオム方向高校ホスシも敬う盲信申しし猛ス等等よろし速度コンバンワ嫌がりたむけっとツバ新もむみままもう起こし脳死帽子トトロ小判コンバンワ等身もう見もう見コク利口区
 
 
 
 
■街の隙間を流れて
 
生きた川を切断する檻 捕獲した彼女に嘘の呪文刻んだ
 
名前を付けては売りさばく もう死んでいることも無視して
 
夢から覚めれば脳に操られて 崖を目指して転げ回っている
 
そんな運命の奴隷には彼女の本当の姿など掴むことはできず
 
暖かさを求める者は毛布でも掴んでいればいい そこに彼女はいない
 
人と人が重なっていく無限の時の中で
 
 
 
 
■排気口
 
思い出すのは昔のことばかり
 
思い出されるために生まれた日々ばかり
 
死んでしまっても君の中には住めない
 
君のための場所は君が大好きな絵を飾れ
 
忘れてしまうようなことは忘れてしまえばいい
 
心には風が止まない
 
僕は君になっていくんだ
 
君は今日も起きている
 
世界の裏側で気が変わった太陽
 
全部天国で燃やした
 
溶けた氷みたいに何処でもない場所
 
 
 
 
■例えばこの詩がハンバーガーだとすればここには三番目のバンズが挟まっている
 
運賃 併用 可能 運賃 併用 可能
重心 功徳 予感 重心 功徳 予感
忘れられた鴨 星型の太陽 選ばれし者
隙間から伸びるチーズ色の勇敢な魂はゆっくりと大きな鋏に化ける
アラスカの弟たち 母に抱かれた16本の腕 チキンカレー
忘れられた鴨 浮かび上がる顔 夜遊びと火遊び
重心 功徳 予感 重心 功徳 予感
例えばこの詩がハンバーガーだとすればここには三番目のバンズが挟まっている
伸び切った爪 祖父の羽 赤ちゃんスリッパ
フラッシュバック生命 ブラックジャック板前
蚊のなる木 蚊のなる木 なながつ
ようか ごご じゅう さん ふん
 
 
 
 
■卒業アルバム
 
地球を覆うほどの絶望が断ち切られたとして
 
心の底から手が伸びるほど求めるものは平和じゃないんだ
 
愛が欲しいの一言を誰にかければいいの
 
新橋の空の奥に置いてきた鞄の中で 約束を忘れて
 
ああ 願いが 一つじゃなくて 一人じゃなくて
 
騒がしいね 空を割くような声の塔を君色の傘で駆け上がる
 
ああ 時代を抱いて魔女は 臍の緒の中の午後
 
浅ましいね 百年の夢 泥を売っても酸素を売っても
 
時をかけたくて 朝を待ちたくて 閉会式で踊るんだ
 
この世で一番使い易い箸 伝説の剣みたいにご飯に刺すよ
 
見ろよ色を 時計みたいだ
 
 
 
 
■輝き
 
食欲がみなぎる様に見とれて間違えた
食べたかったのはドーナツじゃない
 
穴に落ちるように垂直に転がっていく 悪魔が住むクレーター
ハキハキと歯切れのいい脅し文句 施して お試しあれ
 
太陽が透けてる ランプも この夜を守る王に祈るように
金色にはしゃぐメールアドレス アットマーク以降も教えて
 
素敵だね 君のたてがみ まるで明日よりも遠くにいる心臓
お喋りをねだる僕は 藁人形に染み込んで肺になるよ
 
遊べば遊ぶほど誰だか分からなくなっていく君のたてがみ
君のたてがみ
 
恋に逃がしたい気持ちにも 無視する 呪文はあると
言えばそうと 返す言葉の山に 得ることなどなし
 
会いに行く 歩いていく 詠むのは星 ただ在るだけ
 
 
 
 
 
今日も動かないあの人のアカウント
 
 
 
 

■ボンドルド

オー ボンドルド ボンドルド 脇にプルシュカを配置することの奥義 意識を捨てて獣のように舞う君の目覚め展望に 人間の君(僕)を抱く君(僕)は僕(君)の僕(しもべ) 未来にechoするのは君の虚無か虚無か虚無 穴の空いた自我 跋扈するcopy(群衆)の愚 祝福が指す魔 借る間 やがて礎

2020年の振り返り

良かったコンテンツとかを振り返ろうかな。

1月
毎年恒例鎖国探偵と年賀状交換。
中学生?高校生?のダメゼッタイポスター(薬物乱用防止啓発ポスター)が面白かった。

2月
カオスナイト2、カボスナイト発売!良い漫画だなぁ。
あとメイドインアビス映画に狂っていた。
あとハンバーガーちゃんとか流行ってたね。
女の人権が無いエッチな絵を描いたりした。
あとボンバーマンが服を脱ぐエロ絵とか。
鬼滅に少し興味を持つ。

3月
パンにパターとマヨネーズとおろしにんにくを塗って焼くとクソうまいことを発見してしまった。
鈴原るる3D。

4月
ローカルでVチューバーになったりした。
コロナ禍加速。

5月
抱っこなどのふれあい公式ホームページを作ったり。
コミティアの最悪発売!
アニメはイドインヴェイテッドが良かったかな。舞城脚本っぽさが出まくっていて面白かった。
風俗を経営するエロゲームにハマって非倫理的なゲームばっかりする。
コミティアの最悪が発売してすぐに誤訳制作に取り掛かる。早すぎる。

6月
すだち香るおろし麺が美味すぎてとにかく食いまくる。
友達の家に泊まりに行った時にコンビニにシンエヴァ関連のグッズが大量に売られてたんだけどシンエヴァは来年の1月に延期になった。
パック寿司にレモンが入ってて寿司にレモンかけたらめちゃくちゃ美味かった。

7月
ストーカーマンションっていう三人以上でできるボドゲを家族とやったりした。
恋人を秋葉原に連れて行ってガルパンのフィギュアを眺めさせてポカンとさせたりした。
あとアングスト見た。映画の可能性を感じた。
恋人と、展示と本屋が合体してる空間に行ったり、その帰りにモンエナを無料でもらって高輪ゲートウェイを通り過ぎたりした。
トピックとして安楽死とか優生思想が流行ってて熱かった。

8月
誤訳発売。
恋人がQTTA好きなんだけど恋人が食べてるQTTAを分けてもらったりした。
梅ラボさんの展示行った。
突然マホイップのかわいさに気付いてマホイップのぬいを買う。マホイッ

9月
性癖グルメ漫画に寄稿した。
ナナチの香水を部屋にふりかけて一週間くらい部屋がナナチ臭かった。

10月
鳩羽つぐのフィギュアが届いたので机の上に置いてずっと眺めてる。

11月
なんとなく顔のいい女っていいなと思い、その後すぐにその気分が消える。
エッチ侍とメイドさんの間に間にをコミティアで売った。
チェンソーマンにハマる。

12月
新しいスタンプ作ったりケーキ食べたり。

そして次回作、白銀白痴の制作を続けている。










真面目な振り返り


今年印象に残っている出来事10個

1 新しい仕事が始まり生活が激変。
2 音楽の勉強を始めて趣味にに新たな領域が。
3 漫画をもっとちゃんと描くために勉強を始めた。
4 作品を物語ではなく人物重視で鑑賞するようになった。
5 ゲームマーケットに初参加。ボドゲを満喫した。
6 詩や哲学について考えるのをやめた。
7 コミティアが中止になり創作のテンポが崩れる。
8 本を読む習慣を強化したけど後半は殆ど読んでない。
9 漫画を読んで何度か感動して、漫画家になりたくなった。
10 健康に悪い生活を送って色々あった。

今年のテーマは「取捨選択」って感じだった。



質問1:今年一番うまくいったことは何ですか?

何もかもうまくいっていると思う。
仕事では認められているし、漫画では新たな領域への挑戦ができている。音楽を作ることも覚えた。欲しい本も沢山買ったし良い映画や漫画にも出会えた。恋人ともうまくいっている。
あ、一番か。いちばんうまくいってるのは仕事なんじゃないかと思う。まともに食えてる。

質問2:楽しかった思い出は何ですか?

夜中にDiscordとかで騒いでる時は何の意味もないのにただただ笑ってた。

質問3:これからも続けたいことは何ですか?

音楽は力を入れずに続けていきたい。
漫画について考えるのも続けていきたい。
どうすれば良い漫画になるのか?それはキャラクターが握っている。

質問4:うまくいかなかったことから学んだことは何ですか?

社会性は持ったほうがいいな、とか

質問5:来年はやめたいことは何ですか?

やめたいというか、自信をもっと持ちたいと思う

質問6:今年一番の大きな変化は何ですか?

仕事ちゃん

質問7:感謝していることは何ですか?

恋人が話聞いてくれることとか、よく遊んでくれる友達とか

質問8:もっと時間を使いたかったことは何ですか?

趣味にもっと時間を使いたいよ〜

質問9:来年は変えたいことは何ですか?

自信をつけたい。そのために実績がほしい。



来年は実績を求めていく。

日曜が充実していた

日曜は恋人とゲムマ行ってカレー屋行ってゲームやって服買ってってギュウギュウに詰め込んだ感じで、充実を極めていた。



ゲームマーケットは初参加だった。

目当てのゲームがあって他にも良いのがあったら買おうと思いながら行って、ゲームが売り切れてたり売ってなかったりみたいなのも多かった。

後から知ったけどゲームマーケットでは人気作は取り置きをネット予約する文化がある。

ゲームマーケット入場前に恋人と、拡大再生産がやりたいねとか、最近ゲーム展開の引き際を覚えてゲームでやれることが増えてきた!などということを話していた。

ゲムマ関係ないんだけど、私も恋人も、こういう大規模なリアルイベントは2月のコミティア以来で、わくわくした。

お祭りの出店みたいな活気があった。

興味のないゲームでも、サークルに近寄るとゲームのルール説明を突然される。面倒くさいなと思いながらも、サークル側の熱意が心地良い。

恋人はカブトガニを育てるゲームに興味を持っていた。

以前恋人とボドゲショップに行ったときに、恋人がなんとなくソロキャンプを楽しむというコンセプトのゲームを手に持っていて、自分では手に取らないけどこれは絶対に面白いやつだ!とピンと来て、衝動買いした。なかなか作り込まれたとてもいいゲームだった。

そういうことがちょいちょいあり、私は恋人の勘をなんとなく信用している。

ゲームを4つ買ったが、全部二人で対戦できそうなゲームだった。

後でルノアールでイビルフロントというゲームをやり、なかなか実力が拮抗して良い勝負になった。
イビルフロントは二人用でクトゥルフモチーフの可愛いゲームで、戦略性も運要素もいい感じだしルールも簡単なのでオススメしたい。

ガンナガンの拡張は目当ての一つだったんだけど、スペースに主人公のコスプレしてる人がいて良かった。それを無視して実物大に再現された劇中の銃のレプリカに恋人が食い付いたのも良かった。

あと恋人はスタンプラリーを楽しんでいた。会場に6個くらいスタンプがあって、集めると景品がもらえる。
ゲムマにボードゲームビールという謎の商品が置いてあり、恋人はスタンプラリーの景品がビールだったらいいなとかなり期待していたのだが、悲しいことに貰えたのはポストカード一枚だった。そんなに世の中甘くないみたいだ。



その後、銀座でカレーを食べた。

グルガオンという店で、なんていうか、ちゃんとした店っぽくて緊張した。ちゃんとしているというのは、店に入る時に荷物とコートをしまってもらったりってことなんだけど、まあ普段そういう店に行かないので無駄に緊張してしまった。

初めて来たし全部店側のオススメに任せようと思って、シェフのチキンカレーを頼んだ。おすすめ!と書いてあった。
恋人はラムの入った緑のカレーを頼んでいた。

先日メキシコ料理屋に行った時にパクチーが食べられるようになったと思って自身があったんだけど、シェフのチキンカレーはそれなりの量パクチーが入っていて、まだ慣れなかった。
スパイスも大粒のやつがたっぷり入っていて、チキンの骨もワイルドに砕かれていた。

恋人に緑のカレー(グリーンカレーとはまた違うらしいが良くわからない)を貰って食べたら、すごくまろやかで落ち着く味がして、こっちを頼めばよかったと思った。チキンカレーも美味しかったけど。

どっちも美味しかったんだけどこのカレーがどう作り込まれてるのかって、表現する語彙が全然ない。



カレー食べた後に服屋に行った。私の新しい服を買うためだった。

恋人曰く、私はヨレヨレの中学生みたいな服をいつも着ているらしく、私も服に全然気を使っていないので、かなり前々から新しい服を買おうという話をしていた。

そもそもヨレヨレという状態が分かってるような分かってないような感じなので新品のシャツやズボンを見て回った。

上下とも柄だとバランスが悪い、みたいなファッションレベル1みたいなことを教えてもらいながら服を見ていく。

柄と柄を合わせるのがよくないって話をされたのは初めてじゃなくて、何年か前にも派手なシャツとズボンを履いてたらパーティーみたいだねと言われたことがあった。

セーターを買おうということになって、普通のセーターを4着試着した。暖色のやつがなんとなく見栄えが良さそうなので、それを恋人に買ってもらった。

服装をちゃんとすれば初対面の人と話すときも自信がもてるだろうと恋人は言ってるし、社会人としてある程度は服装整ってた方がいいかもしれないと思う。

自分一人で服屋に行っても着やすそうな適当な服しか買わないから、こうやって客観的に服を見てもらえるのは、環境的にはいいのかもしれない。

とりあえず新しい服をちゃんと着ようと思った。



家帰ってからまた漫画を描いて、体がガクガクになったから寝た。

最近よく思うのは、自分がただやりたいだけでやってることをただやり続けても、それが自分の本当にやりたい高次的な目標に繋がるかというとそうではないってことだ。遠回りだったり、別のことをやってみたり、やりたくないことをやる。それでも本当にやりたいことを忘れない。

漫画描いててもこれが直接描きたいものか?というと、違うってことも増えた。でも未来にとっては必要なことだと思える。

自分の人生を後悔ないように生きる。

人と話すのをやめる

心そのままに生きることの何と難しいことか。

夢の中のようには生きられない。空も飛べない。常に頭も心も濁っている。

人にたった一つ何かを伝えることの難しいこと。

たった一つ何かを相手に伝えるためにかかる膨大な時間。

だから情報ネットワークはストリーミングになった。

私はもうやらない。人間が人間に向いていないように、私も確かなことを確かめたり、思いを伝えたり、向いてない。

私はとても乱雑な光の束だ。

詩人なんて悪口だ。お前はちゃんとしてないって遠回しに言ってるだけだ。

でもいいんだもう。

やめるんだ、人と話すの。そう言って会社に通う。

太陽みたいに光を届けようと必死になって疲れて人嫌いになってしまうよりは、私が何言ってるか分かんなくても側にいてくれる人を大事にして信じてもらうほうがいいよ。

誰とも通じ合わない、進歩もしない。

濁った川の中に住むぬるぬるとした生き物になっていく。

誰かが言ってたんだ、「自分を分かってもらおうなんて思っちゃ駄目だ」って。

その通りだと思いながらもわかってもらおうと努力は続けていた。



心のままに生きれるような世界ではない。

理想は永遠に理想のまま、だから美しいって言う。

ここはもっと下で暗いんだ。



今、群れるはずのない鷲の群れが黒いクジラのような影を落としながら、私を包みながら、終わらない鷲の連続が、物凄い羽音を立てて鳴き声を上げて、私を運んでいくんだ。

このベクトル一つ一つは救いへと向かっていて、でも誰にも気付かれないまま、正確には誰の目に入ってもその映像は意識に登らないまま、騒音と凶運の塊が、決して解消されずに空を生きている。



晴れ渡ろうとするのを辞めることだった。

人生一生暗いままで、それも悪くないだろう。

新世紀あまやかしゲリオン

ざーーーーーんーーーーー話になれ♪

新 世 紀 あ ま や か し

(謎の石版の謎の文字)
(OPおわり)

ここに注目♡(ミサトの全裸写真、女体盛り、乳首と女性器どアップ、写真A4サイズ、シンジ写真をガン見)

シンジ「遅いなぁ、ドスケベミサトさん…」

ぶるんぶるんぽぽぽぽぽひゅーんひゅーん(電線の揺れる音)

使徒、ビルの隙間からシンジをガン見、シンジ、使徒をガン見)

軍人「N2地雷を使うぞ!よし!」

ドーン

シンジ「うわーーーーーーーーー!!!!」

(ミサト、全裸女体盛り乳首女性器丸だしのまま車を運転してシンジの前に駐車、シンジにガン見される)

ミサト「ごめーん遅れちゃって♡」

(ミサトがおまんこをシンジの目の前3センチのところでくぱくぱする、シンジがミサトさんのおまんこの穴を3センチでガン見しつつシコる)

シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコピュッ(シンジ、射精する)

ミサト「シンジくんのお父さんに会いに行くわよ、シンジくんと私は結婚するのよ、そして私がエヴァに乗って使徒を倒すのよ」
シンジ「結婚?使徒エヴァミサトさん…何を言ってるのかわからないよ、おまんこ見せてくださいよ!」
ミサト「良いわよシンジくんいくらでもおまんこを見せてあげるわ、お刺身食べる?」

(ミサト、シンジに3センチでおまんこを見せながら自分の体に張り付いた赤マグロを取ってシンジに食べさせる、シンジ、赤マグロを頬張りながら)

シンジ「この赤マグロ、美味しいや、今まで食べた刺し身の中で、いや、今まで食べたどの食べ物よりも美味しいや、こんなものがあったなんて、うっ、涙が出てきちゃった、美味しすぎるよ、ミサトさん、おまんこ舐めていい?ミサトさん
ミサト「いいわよシンジくん、ネルフに着くまでおまんこを舐めていいわよ、ネルフに着いたら結婚しましょう、そして使徒を倒すわよシンジくん」
シンジ「ミサトさんの愛液美味しいや、こんなに美味しい汁があるんだね、さっきの赤マグロと同じくらい美味しい、僕もう死んでもいいよ…」

あまやかしというか性的などぎつい接待になってきたことに気付く二人

ミサト「おまんこを舐めるのは一旦やめましょうシンジくん、でもいくらでも舐めてていいけどやめましょうシンジくん」
シンジ「やめるよミサトさんネルフに着いたら結婚してくれるんだよね、ミサトさん
ミサト「結婚しましょうねシンジくん、愛してるわ、大好きよシンジくん、大人のキスをしましょう、大人のキス以外もしましょうね」

おまんこネルフ

実はシンジの大好物はスニッカーズだったが、ネルフ本部はスニッカーズで出来ていた

シンジ「この建物、全部スニッカーズでできてるんだね…すごいや、食べてもいい?ミサトさん
ミサト「食べてもいいわよ、シンジくん」

スニッカーズを食べすぎてデブになったシンジ

ミサト「シンジくんはエヴァパイロットだけど何もしなくてもいいしエヴァに乗ってもいいわよ、どうしたい?シンジくん」
シンジ「そもそもエヴァって何?」

おまんこリツコ登場。リツコも女体盛りで乳首とおまんこがさらけ出された格好でシンジの前に現れる

シンジ「誰ですか?」
リツコ「赤城リツコよ、おまんこ舐める?」
シンジ「いや、いいや…」
リツコ「そう…残念ね」

ゲンドウ「シンジになんでもかんでも食べさせたり舐めさせたりすることが新世紀あまやかしゲリオンではない。もっとあまやかし方を工夫しなくてはいけないぞ」
シンジ「父さん…」
ゲンドウ「久しぶりだな、シンジ、スニッカーズがあるぞ、食うか?」
シンジ「スニッカーズはもう限界まで食べたよ、僕太っちゃった」
ゲンドウ「太っても可愛いぞ、シンジ」
ミサト「シンジくん、可愛いわよ、もっと太りなさい」

シンジ「大人の人とばっかり喋ったら疲れてきちゃったよ、同い年くらいの子はいないのかな…」
ゲンドウ「シンジにレイを会わせろ」

運ばれてる女体盛りの綾波レイ、おまんこと乳首が丸だしになっている

シンジ「赤マグロは美味しかったけど、よく考えたら女体盛りってそんなにお得感ないんだよ、グロいだけだ…」
レイ「…………………やり直させてください……………」
ゲンドウ「構わん」

レイ、もう一度運ばれて戻る、戻ってきた綾波レイは普通の制服を着ている、そしておまんこも乳首も露出していない

シンジ「あの…どういうことですか…?」
レイ「制服のほうが好きかと思って…碇くんの好きなようにしていいわよ…」
シンジ「でも…僕どうしたらいいか分からないよ…ミサトさん、僕どうしたらいい?」
ミサト「シンジくんが困っているわね、助けてあげるわ。とりあえずレイの服を脱がせたらどうかしら」
シンジ「え、脱がす?そんな…僕どうしたら…服を?」

シンジ達がレイをどうするかであれこれ揉めてる間に使徒がもうネルフ本部をぶっ壊し始めている

ミサト「やばい、使徒が来たわ、シンジくん!使徒が来てるけどエヴァに乗りたい?乗りたくない?私達はどっちでも対応できるから好きな方を選んでいいわよ!」
シンジ「エヴァとか使徒とかがわからないよ」
リツコ「シンジくんにエヴァとか使徒が何なのかを教える時間を作ったほうがいいわよ、ミサト」
ミサト「そうね、じゃあ一ヶ月くらいかけてシンジくんに使徒とかエヴァとかネルフのことを教えてあげるわね」

それから一ヶ月間、土日休みありでシンジくんに使徒とかエヴァとかネルフがどういうものなのか講習を行った
その間、使徒ミサトさんエヴァに乗って足止めしていた

シンジ「よくわかったよ、僕がエヴァに乗ると使徒と戦えるんだね」
ミサト「完璧よシンジくん!じゃあどうする?エヴァに乗りたい?好きにしていいわよ」
シンジ「なんか難しそうだから、僕はやめておこうかな、あと綾波と結婚したいんだけど結婚していい?」
ゲンドウ「結婚していいぞ!」
シンジ「じゃあそうするよ」

シンジとレイは盛大に挙式し、三人の子供をもうけ、幸せな家庭を築いた

人類はサードインパクトで滅亡した

四連休デート

7月の四連休。

250Pの漫画を完成させた私は、漫画と仕事を忘れて解放されるために、恋人とデートをキメたのであった。

四連休といっても最初の一日は漫画の入稿作業でなくなった。これは計画通り。

数営業日後に製本した漫画が届くのを楽しみにしながら恋人と過ごそうという魂胆であった。

この連休でやる予定だったことは、悪人伝という映画を見ることと、ガンナガンというボドゲをやることだけ。日数がめっちゃ余る!その辺はいつも通り適当に過ごそうと約束(?)していた。

デート1日目。

まず金曜日は昼間っから韓国のヴァイオレンス映画悪人伝を観るという飛ばしっぷりだ。

だって一週間前から「悪人伝は人が轢かれても大丈夫らしい」「うそ?人って轢かれても大丈夫なの?ヤバくない?」「轢かれても大丈夫な人絶対見たい!」と盛り上がっていた。期待はめちゃくちゃデカい。

微ネタバレというほどでもないけどマジで主人公のマドンソクが本編で二回も轢かれて全然大丈夫だったので喜んだ。

褒めるところ貶すところそれなりにあるけど☆4くらいで楽しめた。

ヤバい刑事役の人が武井壮にめちゃくちゃ似てるのとか良かった。

それに対して武井壮本人も認知していたので笑った。

後は犬が無事だったんだけど最近アングスト/不安を観てたから「シリアルキラーが出てくるのに犬が無事な映画二本も観ちゃったね」という話をした。

悪人伝観終わって、そのまま池袋駅を反対へ、コ本やという展示もやっている古本屋?へGOした。

病院の裏口みたいなところから入って階段を登って内視鏡室(だっけ)とかがある廊下を歩いていくと廊下がそのまま本屋になっている(?)。

よくわからないけど本当にそうなってる。

その時やっていた展示を見てから本を物色する。

展示は良かったんだけど何一つ言葉にできない。

うーん記憶が怪しい、インディーズの小説やZINEを多く取り扱っていたけどどういう系統とか分からない。

記憶に残ってるのが、有名な古本が色々あるんだけどカラマーゾフの兄弟ニーチェのこの人を見よの棚の横の棚に舞城の九十九十九があってなんだろうと思った。

SFと美少女についての本が若干欲しかったけど古いかなと思って買わなかった、古本屋なのにな。
あと一般意志2.0とか。

短歌や詩集もあった、けど他に900倍本があったので、こんな記憶で書くんじゃなかった、ごめんなさい。

まあ置いてある本のタイトル全部知ってたらその本屋には行く必要がないのだが…。

コ本やについてなにも思い出せなくて申し訳ない。その後は覚えている。

その後お腹が空いたのでなにか食べるか〜ということになり、私がチーズ牛丼が食べたくなったのでチーズ牛肉にしようか?と聞いて、二人でうーんどうかな〜と言っている時に恋人が福しんを見つけ、福しん好きな恋人が福しんに行きたい!と元気よく言うので私も福しんの気分になったのだった。

福しんは一度だけ行ったことがあった。どうしても手もみラーメンを食べたくなったときにね。

それで福しんに入って私は味玉ラーメン、恋人はチャーハンにかんたんラーメンと餃子のセットを頼んだ。

福しんには500円で餃子を食べまくれる餃子のサブスクがあるんだよ、という話を恋人は何故かよく私にしてくれるのだ。

中華定食屋っぽい昼ごはんは美味しいですね。チャーハンと餃子は恋人にわけてもらった。

恋人はチャーハンにレンゲを押し付けて食べるやり方を教えてくれるけど私は押し付けが下手でできなくて結局すくって食べた。

うまいね。福しん、良しだ。

お腹が一杯になったところで二人は唐突に池袋で暇になってしまった。

流れでロフトと空中庭園に行くことになった。

空中庭園っていうのは池袋の駅ビルの上にある、屋上で植物を買えたりバーベキューできたりするアナバ・クツロギ・スペースで、開放感があり居心地がいい。ドクペを買ってゆっくり楽しんだ。

打ち合わせとかしたい空間だ。

植物は葉っぱだけの観葉植物、サボテン、エアプランツ、など。かっこいい植物がたくさんあったので恋人とかっこいい植物探し対決をしたほどだった。

平気で6万円くらいする植物がぽんと置いてあるので油断ならない。

ロフトへはアロマオイルを探しに行ったけどそのようなものはなかった。

マッサージ機コーナーに行ったらくそ気持ちいい手持ちマッサージ機があって衝動買いした。

マッサージ機が欲しいなんて人生で初めて思ったから…。

そのあとロフトをうろついて高いタオル見たりした。

「ロフトの楽しさに気づいてしまった」
「生活用品買えるのは楽しいよ」
という話を電車でした。

ロフトにいた人たちが皆、生活を楽しんでいる人だったような気がして、なんかロフトを完全に分かったような気持ちになった。

それでもうやることもないから帰ることにした。

帰りにブルーチーズとか生ハムとか、あと鱈とばを買って、お酒を買って帰った。

その後なんとなく楽しくお酒を飲みながら、二人でずっと福満しげゆきの漫画を読んだ。

福満しげゆき僕の小規模な生活が全巻揃ってるから…。

一日目はそれで終了した。



デート二日目。

二日目の朝は早い。

ていうかなんか私が早起きして恋人を起こしてしまった。

6時くらいに起こして、紅茶のシフォンケーキとコーヒーでお茶した。
二人とも紅茶のシフォンケーキが大好きなのだ。

お茶が終わったらガンナガンっていう私が買っておいた二人用のカードゲームをやった。

これはざっくり言うと、女の子一人と銃器を二種類選んで撃ち合って戦うカードゲームで、最近再入荷したりして人気のやつだ。

細かくはググってもらうとして、このゲームは恋人といい勝負になって白熱した。

この日は合計4つもボードゲームをやったんだけど恋人はガンナガンが一番面白かったと言っていた。

銃が6種類あって、それぞれ個性があって、どれを選ぶか悩ましいところとか、実際に戦ってて常に選択を色々と迫られるところ、後は割と最後の最後まで気が抜けない緊張感があるところ、とにかくゲームバランスが良くて面白い。

組み合わせで色々と戦略を練れるのだ。

面白いゲームを探していたらオススメする。



なんだっけ、ガンナガンやったら、お昼くらいになっていて、お腹が空いていた。

恋人にひやむぎを作ってもらって食べた。前にも作ってもらったことあったけど(めんつゆを)、美味しい。

この季節はこれだねーとか言いながら食べる。三人前を二人で10分も経たずに食べきる。お腹が空いていたから。

こういうつゆにつけて食べる系の麺類はすぐ食べちゃうね。

お腹が一杯になったら少しだらだらして(30分くらい)から、今日はなんかかわいいぬいぐるみの展示でNADiff(今ナディフって打ったらNADiffって出てきてここそんな有名なのかってビビった)に行って、そのあとボドゲカフェでゲームしようということになっていた。

(細かいことだけど「ボドゲカフェに行く」とは恋人に言っていなくて「ボドゲを試遊できる所に行く」と言っていて、何故かというと元々秋葉原のロールアンドロールのプレイスペースに行く予定だったからボドゲカフェじゃないなと思ってそう言ってなかった。っていう事情がある。細かいこと言ってないでボドゲカフェ行くって言えばよかったのにね。)

恵比寿のNADiffに向かって駅についた時は土砂降りだった。

その後NADiffを出るときは雨は上がっていたのでタイミング悪くその時だけ土砂降りの中を歩くことになったのだ。

NADiffは初めて行ったのでどうかなと思ったら、入り口に小さいぬいぐるみ(手のひらより小さい)がベッドに入ったり椅子に座ったりしてくつろいで(?)いて、色が白とか黄色とか緑とかカラフルで、耳をすましてみるともにゃ〜もにゃ〜みたいな謎の言語でお喋りしていた。

ちっちゃいぬいぐるみはノミのキャラクターらしくて、なんか、正直に言ってめちゃくちゃ可愛すぎてウケてしまった。

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可愛すぎるものってなんか笑っちゃいませんか?ポメラニアンとか見ると私は笑ってしまうんですが、そういう感じでした。めちゃくちゃ面白かった。

アートとしてはよく分からないし、このぬいぐるみを買っている人も多分アートという観点で買っている人は少ないんじゃないですかね?絶対めちゃくちゃかわいいから買ってるでしょ。

かわいいって最強なんですよね、よく思い出します。

展示を見終わったらNADiffの書籍コーナーを物色した。

横山裕一の本があって珍しかったり写真集を漁ったりして、収穫としてはなんかかっこいい公園の遊具の写真集と現代アートの優しい入門書が手に入ったよ。

どちらもお手頃価格だった。

恵比寿駅に帰るとモンエナの女の人がモンエナのキウイのフレーバーを無料で配っててテンション上がった。

で、秋葉原に着いて確認したらロールアンドロールが満卓で入れなくて、急遽上野の上さまっていうボドゲカフェに行くことにした。

ロールアンドロールが約700種類のボドゲを備えているのに対して上さまは900、最新情報では約1000種類のボドゲを備えているらしい。

急に予約してしまったから恋人と私はお腹が空いていて、行く途中で急いでローソンでおにぎりとかチキンを買って食べた。

上さまに着いたら、店員さんにすぐにクトゥルフウォーズをとりあえず見てみたいという話をした。

とりあえず会員証に名前を書いた。

そう、今回ボドゲカフェに来るつもりも、このクトゥルフウォーズを試遊するのがメインの目的だったのだ。

恋人はクトゥルフを全く知らないんだけど、付き合ってもらった。

クトゥルフウォーズって何なのっていう話だけど、この日記の読者層がわからないからなんて言えばいいのかなんだけど、まずクトゥルフって分かりますか?邪神とかが登場する宇宙的ホラーって言われてるジャンルなんですけど………

それの、色々ボドゲがある中で、多分日本で遊べるやつの中では一番箱がでかいボドゲで、中身は殆どクトゥルフのキャラクターのフィギュア。

まあググってもらえばいいのか……

そういうような説明を恋人にしないまま始めてしまったんですよね……………

正直クトゥルフを知らない人にクトゥルフウォーズをやってもらうのはいじめなんじゃないかという気もしたんだけど、無理そうならやめたらいいし、楽しかったら多分やってくれるし、まあ恋人ならやってくれるだろうと思った。

どうしてもクトゥルフウォーズがやりたくて。

憧れはとめられねぇんだ。

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それで店員さんにお願いして三十分か一時間くらいルール説明聞いて、三時間くらいプレイして勝敗が決しました。

どっちが勝ったと思いますか?



トリプルスコアくらいで恋人が勝ちました。

私がニャルを使って恋人がハスターだったんですが。

何故でしょうね、私がゲームクソザコだからですかね。

ただ負けるならまだしも接戦とかじゃなくてトリプルスコアなのがよく分からないんですよね、私は一切手を抜いてないんですが。

まあとにかく、恋人はハスターを召喚できてめっちゃ満足していましたし、怪獣大戦争も楽しめたので良かったよかったという感じです。

システムはざっくりしていてクトゥルフのウォーズだったのは間違いなく、魑魅魍魎がヨーロッパに集結した時の地獄っぷりはすごかった。

お祭り感覚でやると楽しそうなので手に入ったら四人とかでやりたいですね。
とてつもない戦闘力がぶつかりあってめちゃくちゃになるの楽しいよ〜。



クトゥルフウォーズ終わったらもう夕方だったけど、時間あるし軽めのゲームやろうってなりました。

それでまた店員さんに二人用ので軽めで運要素強いゲームありますか?って聞いたら持ってきてくれて、タイトル忘れたけど様々な秘境を探検するゲームをやりました。

またどんなゲームって言うのが難しい、5つの遺跡をそれぞれ探索するかどうか決めて、探索を成功させるゲーム?です。探索には探索費用がかかるので生半可な気持ちで行くと赤字になるぞと。そんな感じ。

それで、結果だけ言うと、私が2点、恋人が70点で恋人の勝ち。

2対7の間違いだと思うじゃないですか。計算間違いでしょって。私も恋人が計算間違えてるんでしょって疑ってしまって再計算したら本当に70点以上取っていて私の負けでした。

さっきクトゥルフウォーズでトリプルスコアで負けたのにこのゲームでは35倍スコアで負けました。

このゲームも私は!全然ふざけてたとかじゃなくて!めっちゃ真面目に一番いい結果を出そうとして2点だったんですよ、まじでゲームめちゃくちゃ下手くそなのかもしれない。

とはいえこのゲームに関しては運要素強めらしいので、恋人が勝てたのも良いタイミングで良いカードが来たかららしい。

さっきのクトゥルフウォーズに関しては単純に私の指揮が下手だっただけなんだけど。



2つゲームを終えて終了時間を聞いたらあと1時間20分って言われて、もうめちゃくちゃお腹空いてたけどモンスターメーカーを見つけてしまって、やったことが無かったので最後にちょっとやろうということになった。

モンスターメーカーも詳細はググってもらうとして、食堂の美味しいラーメンみたいな、シンプルで安定したゲームだった。

やることはダンジョンを探索したり、モンスターと戦ったり、お宝見つけたり、相手プレイヤーにモンスターを仕向けたり、それだけで、すごいシンプル。

それなのにちゃんと冒険してる感が出たり、最後に運要素で逆転したりする楽しいゲーム。

古く愛されてるだけのことはある。

このゲームはギリギリで私が勝ちました。



ボドゲカフェでめちゃくちゃ遊んだあとにめちゃくちゃ腹が減ってたからそのまま吉野家に入った。

二人でチー牛を食った。もう空腹過ぎてめちゃくちゃ美味しかった。ゲームで疲れた後の牛丼がまずいわけがないだろう。

その後さあ帰ろう帰ろうとなっていたテンションでいきなり駅の改札前のシャッターが閉まっていて何だ!?と思ったら落雷で運行停止になっていてビックリした。そんなことあるんだ。
まあ天気めちゃくちゃ悪いからそういうこともある。

ちょっとルートを変えて、帰ってきた。

帰りにお酒とわらび餅を買って帰って飲んで、私は唐突に好きなつまみの話を恋人に振ったりした。

それでツイッターで三時間くらい虚無のツイードを連動して、恋人はとっくに睡っている。私だけ起きてる。

今日を終わらせるのがもったいないと思いながらブログを書いていたらもうすぐ五時。

楽しかったな。

明日から四連休デート三日目が始まるけど、まだ何も決めてない。

なんか余計なこと書いてるかな?恋人に怒られる、恋人普段怒らないけど。

誤訳 まえがき

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私は寝ている時も起きている時も大体いつも漫画のことをずっと考えている。


私の新作漫画、「誤訳」についても例外ではなく、毎日ずっと誤訳のことを考えている。


誤訳制作のテーマはまず第一に小学生の自由帳のようであること。

それから今までの創作の延長上、今まで積み上げたものを無駄にしないこと。

そして常々考えていることだが、集大成として相応しいものであること。

どうすれば面白くなるのか、要素を足したり引いたり、描きたいものはもうないか、やっぱりあそこを書き直そうか、あのシーンはもっと面白くなるはずだ、など。意識することは尽きない。


誤訳の話をしよう。

誤訳は、私の好きなものの宝箱みたいな漫画だ。

誤訳の始まりは、最初に誤訳というタイトルと、バラバラだった数種類のアイデアがあった。神の力を持っている人間とか、近親相姦の話がそうだった。それからアイデアを増やしていった。

まず、私が漫画でずっと扱ってきた異能力バトルというトピックで話そう。

それから誤訳はミステリーモノであって、ドラマであって、詩もあって、あとSF的だ。

順番に話をしよう。

異能力バトルとしては、私はもう強い能力とか、弱い能力を明晰な頭脳で使いこなすとか、主人公が能力に覚醒するとか、それよりもっと異能力バトルとしての新しいスタイルを探すというのは、そういうのは疲れてしまった。

言うなれば、異能力バトルのクラシックスタイルのような感じで、誤訳のバトルをデザインした。

誤訳はバトル要素がとても多い漫画だ。しかし、新しい嗜好を凝らした感じのバトルはあんまりない。

私は炎の能力者とか氷の能力者とか、電気の能力者とか、そういうポケモンのタイプみたいなやつが嫌いなんだ。
どちらかといえば確率操作みたいな応用が効く割と何でもありの能力が好きだ。

あんまり伝わらないかもしれないけど、私が一番好きな能力(魔法)の演出は、ハウルの動く城ハウルが魔法を使って敵機を墜落させるシーンだ。とてもシンプルなシーンなんだけど、私の想像する「能力を使用する感覚」と一番合っている。

別に特別な演出じゃないけど直感的で肌にマッチする描写を取り入れているから楽しんで欲しい。

それ以外にも好きなバトルシーンが沢山ある。

ミステリーとしては、透明人間というキーワードが沢山出てくる漫画だ。

過去にミステリー漫画を描いたことはあるけど、今回もなんとなくゆるくミステリーをやっている。

荒木飛呂彦は作品の中心に謎を置く。謎があるから引き込まれるというような創作論だ。

誤訳は、別にただのミステリーというわけではないけど、物語の行方を想像する要素が沢山登場して、絡み合って、物語ができていく。

単純に謎とその解決は快楽を生むと考えている。誤訳の味付けの一つだ。

誤訳は様々なキャラクターが登場する。私は誤訳のキャラクターをみんな愛していて、彼ら一人ひとりに対して、持ち場を与えている。
キャラにとって大事な持ち場だ。見せ場ほどの大層なものじゃないにしても、キャラ一人ひとりにちゃんと出てきた役目を与えて、持ち場での役割を果たしてもらう。

物語をキャラクター達に作ってもらう。

中でも主人公格のキャラは四人いて、彼らには特に特別な見せ場や、色々なものを与えている。

あえて名前を挙げるなら、誤訳にはトイショップ博士という女が出てくる。

トイショップはフィクションによくいる悪の科学者で、最初から自分の研究のために他人を利用して好き勝手やることしか考えていない。
トイショップはどれだけ世界をめちゃくちゃにしても一切反省しないし、ずっと好きなことしかしない。世界も人も全部自分のおもちゃだと思っている。

読む前に断っておくと、誤訳は象徴や寓意を多分に含ませて意味深いものにしようということは一切考えていなくて、トイショップも遊び心の象徴であるとかあんまり考えていない。ただの人物だ。

トイショップを気に入っている要因は様々あるが、とりあえず読んでほしい。でも好きになるかどうかは自由だ。

詩については久しぶりに詩を書き込んだシーンがある。

透明人間という詩と、誕生という詩だ。

これについては事前に説明することはない。
久しぶりに詩を書いた。

SF要素や新しい概念も登場する。
この物語の根幹に関わる設定である。
技術に対するフィジカルなロマンが多く盛り込んである。

様々なジャンルを申し上げたが結局ジャンルは何なのかというとSFアクションとかじゃないだろうか。
全編エンタメ的で、見どころのページが大量にある。

エンタメである。

クオリティに関して言えば、作者が描いたものの中では特に力を入れているので一定以上のクオリティは保証できる。
あとは好みに合うかというところ。

誤訳に似た漫画か映画があるか考えてみたが、思いつかなかった。

子供っぽくて、自由で、楽しくて、激しくて、少し虚しい。

お楽しみに。