詩「蛇」

一 ぱ

首 断ち切られるも そそのかし
処 焦点 天より前 天より舞えと
事を楽しむ 余白 無し 蛙のように
隔離隔離 骨軋む 無天の つたわり

噛む 神 雨ねく 苦楽 苦楽
コックピット哨戒 時を見るもの
いみじくも鶏に似て あうん 世に残し
頷く支点に 鹿威し

奉り 守り 翻る



二 ば

指 結び縛るも 驚かし
露 御殿 蛇より冴え 春を見舞えと
言の葉の知る 美白 足し 変わらずの星
小鳥小鳥 指刻む 満天の ことわり

編む 網 天駆ける 避雷 避雷
ヒッチコック調子 空を裂くもの
今にも蛭帯びて 鼓動 胸開き
振り向く美人に 鹿殺し

歯摘み 指摘み 愚かしく



三 は

罪 障り除けるも 事も無し
ま もめん はるもどかし なつよなつよ
ほとをはおせる いはく なし やつはし
ぬるりぬるり つむつむ てんてこまい いたわり

はむ 笑み あらをにる ぷにゃり ぷにゃり
ひっとはっとぼうし ゆめをみるもの
きょうをしめて あかい しるし
ゆだねるこころに あすしめし

はらみ ほころび とけてゆぬ